苔玉の管理について
 鞍馬石平鉢にお付けしている苔玉は、京都府造園組合庭園資材部の苔生産業者が造った苔玉で苔が生育した状態の物を利用しておりますのですぐにお楽しみいただけます。
 室内で観賞される場合はあまり長期にわたり暗いところに置かないように心がけ、お日様にも当たるようにしてください。また、苔が乾燥するようでした霧吹きで散布して下さい。
 良い苔玉を育てるには少し手間が入りますが、世話をするのが楽しみでもあると思います。
◆繊維の芯で出来た苔玉の場合
 繊維で出来ているため保水力があり適度な湿り気が苔の生育適しています。土で作った苔玉と比べて定着がよいと言われるのはこの保水力にあります。

皿に少し水が溜まる程度に置いておけば水やりの手間もさほど掛かりません
◆土の芯で出来た苔玉の場合
 苔が生育するまでは、発芽の時期に乾燥を繰り返すと極端に生育が悪くなるため、それまで苔玉の表面を乾燥させないように霧吹きでまめに水を与えなくてはなりません。土で作った苔玉の難しいところはここにあります。
そこでコケを張り付けた苔玉に、キッチンペーパーくるむように覆ってやります。表面をペーパーで覆うこと乾燥を防ぎ苔の生育がとても良くなります。腐蝕したままでは汚いようなら早めに取り除いて、また新しいペーパーで覆ってやります。

ある程度コケに覆われてくるとコケが保水力を持つようになり、さほど水やりも必要が無くなります。